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学びの言葉
「この歳になると楽しいことがあるよりは、
毎日が平らかで穏やかに過ごせるのが一番なのです」
先日診療の時に95才の女性の方がおっしゃった言葉です。
杖をついて一人で歩いて診察室に入ってこられる姿は神々しささえ感じられます。
ともすれば介護事業を行っている人間としては
今日はどんな楽しいことをして喜ばせようか
どんな話をして笑わせようか
そういう風に気負ってしまいがちです。
この方は介護サービスを何も使っておられませんが、
近所の80才ぐらいの友人とおしゃべりをしたり、
本を読んだり、月に1回診察に来て私と話をしたり、
そういう生活を続けていければよいのだという話の中での言葉です。
そして驚くなかれ、生まれてこのかた「怒ったことがない」そうです!
心の奥がしんしんとして深く自省させられる日でした。
通所リハビリに来られている87才の女性の方から頂いた自作の画です。
色合いと構成がすばらしく絵画展にも入賞した画だそうです。
有り難く飾らせていただいています。
理事長 坪内みゆき