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めざせ!健口(けんこう)
「食事の際にむせてしまう」「口元からこぼれる」などのお悩みはありませんか?
当事業所では、食事がうまく食べられない方に対して、リハビリを行っています。
一部ですがご紹介します。
まず、口がしっかり閉じないとうまく飲みこめません。
みなさんも食事の時、口を開けたまま飲みこんでみて下さい。
飲みこみにくいと思います。
舌の動きが悪いと、食べ物を左右の歯へ乗せたり、
飲みこむためにのどの奥に送りこむことが難しくなります。
頬の筋力が弱いと飲みこむ力が入りにくかったり、
頬と歯ぐきの間に食べ物が残ります。
また、舌の表面が乾燥していると、
舌苔(ぜったい)がつきやすく、味も感じにくくなります。
こうした食事がうまく食べられない原因を見つけ、それらに対応していきます。
口や舌の機能低下には、職員の口元の動きを見てもらいながら、
一緒に舌を上下左右に動かしたり、頬をふくらませたり、すぼめたりします。
写真は、その練習場面です。
透明なマスク(マスクリア)を着用しているので、口元の動きがわかりやすくなります。
また口の中が乾燥している時、舌苔が付着している時は
ぬらしたガーゼで口の中をふきとったり、唾液が出やすくなるように
唾液腺のマッサージもします。
口、舌、頬を全体的に訓練するために、発声訓練や歌を歌ったりもします。
ここに紹介したものはほんの一部ですが、
口や舌、頬の動きがよくなることで
食事をおいしく食べることが出来るようになります。
おいしく食べられると、身体だけでなく心も元気になります。
「お口の健康=健口」を目指す支援 をこれからも努めていきます。
作業療法士 N