回想法から学ぶこと
祖母が認知症になって10年余りが過ぎました。
10年前は「子供は何人いるの?」と聞くと「11人」(本当は6人です)
「え?6人じゃないの?!」と言うと、
「父親が違うの」とまさかの浮気疑惑で笑わせたりしていましたが、
近頃は会話も成り立たなくなり、家族もなんだか張り合いがなくなってきました。
機嫌が悪い時には、杖を振り回す武闘派になり、
介護する方も怒ったり落ち込んだりします。
祖母がお泊まりに行っている時、落ち着いて考えると、
103年の人生で認知症になったのは最後の10年だけ。
それまでは、私が生まれた時にはおむつを替えてもらい、
子供時代は泊まりがけで遊びに行き、
大人になって遠く離れて暮らしている時はあくまきを作って送ってくれたり、
かわいがってもらった時間の方がうんと長いことを思い出しました。
昔のことを思い出すのは認知症にいいと聞きますが、
介護する方にも効果があるのだなと思いました。
医事課 G
いつもありがとう
5月16日、グループホームひおきの里では
今年も母の日会を催しました。
それぞれのユニットの今年の担当者が約1か月前から計画しました。
昼食は赤飯やお刺身、天ぷらなどを重箱に詰めた…名付けて「母の日御膳」
いつもと違う雰囲気と料理という事もあり
皆様とても満足されていました。
またプレゼントに写真付きの手作りメッセージカードを準備しました。
「あら♪ よか写真を貼ってくれたんじゃねー」「ありがとう」
皆様の笑顔を見る事で私達も元気をもらっています。
普段なかなか言葉に出来ない時もありますが、
入居されている皆様との出会いに感謝を込めて
「いつもありがとう」
ひおきの里 M
身体拘束廃止委員会が始動
当法人では感染対策や安全、研修等
様々な委員会が活動しておりましたが、
この度独立した委員会として
「身体拘束廃止委員会」が発足しました。
身体拘束を事故防止対策として安易に正当化することなく
尊厳ある支援を行うことを目的とします。
活動内容としては身体拘束廃止に関する指針の整備等です。
委員会を中心に身体拘束となる具体的行為について検討し、
全職員が共有できるマニュアルを作成します。
またそれは委員会や管理者からの
一方的な指示により行われるのではなく、
研修会等を通じて実態の把握をおこなったり、
身体拘束がもたらす多くの弊害等を確認するなど
問題意識の共有も図っていければと思います。
身体拘束は全て「高齢者虐待防止法」に抵触します。
法人全体で改めて学ぶ機会を持ち、
専門職としてさらに向上できるよう
委員会が機能すればと思います。
ひおきの里 E
うんめかったぁ~!
4月8日、お釈迦様の誕生日!
このありがたい日に
近くのひよし食堂へラーメンを食べにみんなでお出かけしました。
車いすの方は職員が押して
歩ける方たちは車や徒歩で移動しました。
ラーメンは入居者様が食べやすい量に作ってくださいました。
皆様お顔がいつもより明るい気がしました。
ひよし食堂で働いていた入居者様、
店主と顔見知りの方、懐かしくて話が弾んでいました。
レンゲとお箸を上手に使い、
まるでパスタを食べるように召し上がる方もおられました。
「美味しい」「昔と同じ味だ」
とスープまで全部飲み干される方もおられました。
持って行ったおにぎりもほおばって
「うんめかったぁ~!」
地元のラーメンを食べて
それぞれに昔のことを思い出されていたようです。
ひよし食堂様にもご協力感謝します。
ひおきの里 K
お花見
青空が広がった暖かな日曜日、グループホームひおきの里では
毘沙門公園へお花見に出かけました。
職員総出でテーブルや椅子を持って
場所取りに行ったり、お弁当を手作りしたり
利用者様もそわそわしながら服や帽子の準備を整えると
いよいよ車に乗り込みます。
社用車5台に荷物を積み込んだ軽トラ2台。
遠足のように話も弾みました。
例年より桜の開花が早かったため
花が残っているか心配していましたが
大きな桜の木の下で、時折桜の花びらが舞う中
お弁当を食べる利用者様も職員も
笑顔がいっぱい広がって楽しいお花見になりました。
ひおきの里 B
何度も楽しめた 今年の花見
桜の開花から雨がまったく降りません。
咲いたと思ったら、もう2日後には満開に。
2週間経っても見事な桜が見られました。
当施設ではその日の利用者様と一緒に何回も出かけました。
目指すは毘沙門公園。
約20年前、大きな山の崩落があり、
そのあとに桜を植えて鎮魂の気持ちを込めた場所ですが、
いよいよ桜も大きくなり麓から頂上までそれはそれは美しいこと。
近いので少しの時間で何回も通えました。
また今年3月で閉校した日新小学校へ。
桜の下に座を構えると、ブランコに2人の女の子。
4月には高校2年生になるそうで、呼ぶと気軽に来てくれて一緒に写真撮影。
おかげでぐっと平均年齢を下げてくれました。
花の見事さ、学校への懐かしさ、
そして2人の少女のあどけなさが特に印象に残った小旅行でした。
ひおきの丘 N
高齢者のひとり歩きをサポート(徘徊模擬訓練)
そよ風吹く晴天の中、今年もまた徘徊模擬訓練を実施しました。
昨年に引き続き2回目の開催となります。
地域住民の方々、介護事業所の皆様、
日置市キャラバンメイトの皆様、行政・警察・消防の皆様の
ご協力もあり50名余りのご参加をいただきました。
認知症の方が行方不明となっても
できるだけ早く近くで保護することや
住民全体で見守る地域づくりが求められています。
この訓練は認知症の方を見かけた時に戸惑ってしまわないように
高齢者役に声をかける体験をしていただくものです。
今回地域住民の方々は
高齢者役の演技やアドリブにうろたえる事なく、
スムーズに取り組まれていました。
訓練終了後には意見交換会をおこない、
・普段から地域の方とのコミュニケーションが大事だと思った
・子どもたちには分からない方言があった
・高齢者との交流の機会をもっと設けていきたい
・高齢者の視野に入りゆっくり優しい声かけが出来ていた
・実際歩いてみて高齢者にとって危険箇所(道路事情)を知ることが出来た
など多くの貴重なご意見や感想を寄せていただきました。
これらは次回の訓練に生かしていきたいと思います。
ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
通所リハビリテーション N
思いに寄り添い、支えること
母方の祖父が施設入所していましたが2週間前から状態が悪くなり
現在、病院でお世話になっています。
入院当初は先生より100歳と高齢、基礎疾患もあるので
もって2週間かなぁ…とお話がありました。
出来る限りのことをしていこうと家族で話し合い、
面会、食事介助など関われることを続けています。
その日で状態は変わりますが、
4、5日前から食事が摂れるようになり
発語も増え笑顔が見られるようになりました。
今の祖父にとって看護師さん介護士さんの毎日の暖かいケアや
家族の関わりが一番の生きる支えになっています。
昨日、祖父が「まずは一人で座れるようになりたいなぁ、
そうしたら歩けるようになるかもね、歩けるようになったら
2年後の東京オリンピックを見に行きたい…
その時は一緒についてきてね。」と話してくれました。
この状況でも目標をもって前向きでいてくれる祖父、
これからも寂しい思いをさせないよう
1日1日を大切に祖父の思いに寄り添っていきたいと思います。
居宅介護支援事業所 T
毘沙門でのお花見
開花宣言が出されてから11日目の
3月27日にお花見に出かけました。
1週間前は雨が降り続き心配されましたが、
お天気に恵まれ、絶好のお花見日和となりました。
「雑誌やテレビでたくさん見たからもういい」
と言われた利用者様も実際に外に出てみると
「きれい」「風が気持ちいい」
「日なたぼっこしたいからもっと日なたにいたい」
などいつもとは違う快活な言葉が多く聞かれました。
お茶と桜餅を頬張る姿はとても楽しそうで、
やはり花より団子なんだなぁ~と思いました。
その後城の下物産館へ買い物にも行きました。
いつもは「カゴを持てないから」と買い控えしている方も
持って差し上げると思い切り欲しいものを購入していました。
終始和やかな雰囲気に包まれ、
やはりお花見っていいなと感じた1日でした。
通所リハビリテーション T
うれしいひなまつり
グループホームひおきの里では、ひなまつり特別メニューとして
ちらし寿司、吸い物、刺身、煮物、茶碗蒸し、
金時豆、ババロア を入れた豪華な料理がお弁当箱に並びました。
かわいらしい折り紙のひな人形も添えられて
ひな祭りの行事という春の季節感が味わえたと思います。
「刺身も美味しい。何もかも美味しかった」
とニコニコ顔で話される入居者様の表情を見て、
スタッフ一同嬉しくなりました。
皆さん完食でした。
ひおきの里 N